およそ300万年前、赤城山が噴火したおり、地下のマグマに水蒸気がたまって一気に爆発して、山の一部を吹き飛ばすほどの火砕流が発生し、このとき大小の破片になった山体は100~200mといった巨大岩石と共に雪崩のように斜面を流れ下ったと考えられている。
 山麓まで達した岩雪崩はここで流れを止め、運ばれてきた巨大岩塊中心に小山をつくることがあり、これが流山といわれるものである。赤城山南西麓の利根川に架かる坂東橋付近の国道291号線沿いは大小数個の流山があり、その一つに橘山や城山などがある。
(文:田口町歴史研究会)

住所 群馬県前橋市田口町