朔太郎と歩く文学散歩

朔太郎と歩く文学散歩

全行程:約4時間(約2.5キロ) 移動手段:徒歩
文学・アート・芸術を楽しむ1日
「水と緑と詩(うた)のまち」前橋の市街地を流れる広瀬川周辺には、美術館や文学館、郷土詩人の詩碑、モニュメントなどが点在しています。「日本近代詩の父」萩原朔太郎(前橋市出身)の足跡をたどりながら、文学・アート・芸術を楽しむ散歩に出かけけよう。

この美しい都会を愛するのはよいことだ
この美しい都会の建築を愛するのはよいことだ
すべてのやさしい女性をもとめるために
すべての高貴な生活をもとめるために
この都にきて賑やかな街路を通るのはよいことだ

(萩原朔太郎『青猫』1923)より

<写真:前橋文学館>
START
上毛電気鉄道中央前橋駅から徒歩2分
1

広瀬川「詩の道」


歌碑・詩碑を探しながら文学散歩
  • 広瀬川「詩の道」
広瀬川白く流れたり
時さればみな幻想は消えゆかん。
われの生涯を釣らんとして
過去の日川辺に糸をたれしが
ああかの幸福は遠きにすぎさり
ちひさき魚は眼にもとまらず。

「広瀬川」(『純情小曲集』1925)

広瀬川遊歩道には、故郷を代表する詩人 萩原朔太郎をはじめ、山村暮鳥、伊藤信吉、東宮七男、北原白秋などの詩碑、歌碑が多数並んでいます。ゆっくりと詩を楽しみながら文学散歩のスタートです。
徒歩で3分
2

太陽の鐘


岡本太郎氏による幻の作品
  • 太陽の鐘
世界的芸術家である岡本太郎氏による作品「太陽の鐘」は、静岡県内のレジャー施設に1999年まで設置されていましたが、同施設が閉園したあとは長らく世間からの注目を浴びることのない幻の作品となっていました。
2018年に官民連携事業により、市民の新たな活動(芽吹き)のシンボルとして、前橋市中心部を流れる広瀬川河畔に移設されました。約20年間人の目に触れることなかった幻の岡本太郎作品が、現在は前橋の地で、新たなシンボルとして親しまれています。

※鐘は指定されたイベント時以外つくことはできません。
徒歩で3分
3

朔太郎記念館


広瀬川河畔にたたずむ朔太郎の生家跡
  • 朔太郎記念館
  • 朔太郎記念館
  • 朔太郎記念館
  • 朔太郎記念館
  • 朔太郎記念館
  • 朔太郎記念館
  • 朔太郎記念館
  • 朔太郎記念館
萩原朔太郎の生家の一部を移築復元したものを記念館として保存してします。当初の場所から何回かの移転がありましたが、2017年4月に敷島公園から前橋文学館向かいの広瀬川河畔緑地に移ることになり、朔太郎が過ごした「まちなか」エリアに帰ってきました。土蔵は朔太郎が写真の現像に使用した場所でもあり、文学館と合わせて見学したいスポット。
徒歩で1分
4

前橋文学館


朔太郎のブロンズ像が出迎えてくれる
  • 前橋文学館
詩人萩原朔太郎は口語自由詩を確立し、近代詩史に大きな足跡を残しました。他に平井晩村、高橋元吉、萩原恭次郎、伊藤信吉ほか多くの詩人を輩出した前橋は「近代詩のふるさと」と言われています。前橋文学館は、これら詩人たちの資料を展示し、特に朔太郎資料は原稿など全国一の質と量を有します。
現在は、朔太郎の孫である萩原朔美が館長を務めており、従来の文学館のイメージにとどまらない前衛的な企画展が開催されている話題のスポットです。
徒歩で6分
5

広瀬川美術館


広瀬川河畔にたたずむ美術館
  • 広瀬川美術館
  • 広瀬川美術館
  • 広瀬川美術館
  • 広瀬川美術館
  • 広瀬川美術館
  • 広瀬川美術館
  • 広瀬川美術館
  • 広瀬川美術館
前橋・広瀬川畔に郷土画家近藤嘉男が建築したアトリエ及び絵画教室を没18年後の平成9年に美術館として改築・開館しました。建物は国指定有形文化財建築になっています。
徒歩で10分
6

萩原朔太郎生家跡


生家跡の碑に配置図が残る
  • 萩原朔太郎生家跡
  • 萩原朔太郎生家跡
萩原朔太郎は1886年(明治19年)11月1日「萩原病院」の長男としてこの地に誕生しました。往時の「萩原朔太郎生家」の配置図が生家跡の碑の横に示されています。「病棟部分」は1960(昭和35)年に撤去されたが、「母屋」をはじめ主要建物は1968(昭和43)年12月までこの場所に存在していました。
徒歩で10分
7

アーツ前橋


創造的であること、みんなで共有すること、対話的であること
  • アーツ前橋
  • アーツ前橋
  • アーツ前橋
  • アーツ前橋
  • アーツ前橋
  • アーツ前橋
  • アーツ前橋
前橋市の中心市街地にある近代美術を中心とした美術館。白い外装が目印。
展覧会やイベント、ワークショップ、各種公演事業、教育普及事業などを行うほか、アート関連の図書閲覧、コーヒーショップのROBSON COFFEE(ロブソンコーヒー)、ミュージアムショップmina(ミーナ)などの利用も可能です。館内/外に長期設置の作品があるのも魅力です。
徒歩で10分
8

上毛電気鉄道中央前橋駅


  • 上毛電気鉄道中央前橋駅
わが故郷に帰れる日
汽車は烈風の中を突き行けり。
ひとり車窓に目醒むれば
汽笛は闇に吠え叫び
火焔[ほのほ]は平野を明るくせり。
まだ上州の山は見えずや。

「帰郷」(『氷島』1934)より

朔太郎と歩く文学散歩は以上です
お気をつけてお帰り下さい
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